検査について

歯医者さんに行くと必ず行われる検査ですが、どんな種類、意味があって行なっているのでしょうか?

問診

まず、患者さんのお話を詳しく聞きます。

  • 来院の理由
  • どのような治療を希望するか
  • 歯科麻酔や抜歯の経験があるか
  • 持病や内服薬について
  • アレルギーの有無

などを主に聞かれるかと思います。

どの質問も非常に重要です。問診だけで、病名の診断ができる事もあります。

今後の治療方針に関わってくるところなので、正直に答えてくださいね!

歯周病検査(歯周ポケット検査)

歯と歯茎の間には、歯周ポケットという隙間があります。その深さを測ることで、歯周病がどれだけ進行しているかの指標となります。

歯周病の検査では、右図のようなプローブという道具を使って歯周ポケット検査を行います。画像はイメージです。

道具が少し鋭利なので、検査中にチクチク痛みがある場合があります。あまりにも痛い時は、左手を上げて術者に伝えましょう。我慢する必要はありません。

何mmから歯周病?

『出典:(株)コムネット』

画像では、3mmから歯周病が進んでいるように見受けられますが、3mm以内は健康で、現在の定義では

4mm以上から歯周病

という定義になります。

また、4mmであっても、歯周病の治療が終了した患者さんで検査時に、出血(BOP)がなければ、健康とみなす、とされています。

少し専門的な話になりますが、以下の論文が根拠になっています。

Influence of Residual Pockets on Progression of Periodontitis and Tooth Loss: Results After 11 Years of Maintenance.

また、2018年より歯周病の新定義が発表されています。

唾液検査

基本的に、自由診療になり、行なっている歯科医院も限られます。

唾液の役割

唾液には、二つの役割があります。

・生体防御機構という良い面

・感染の媒体になる悪い面

どういうことかというと、唾液には以下のような様々な素晴らしい機能があります。

その一方で細菌が繁殖する場所にもなってしまうということです。

唾液検査でわかること

個人によって異なる唾液の性質や口腔内細菌の情報が得られ、虫歯や歯周病のリスクがわかります。

そこから、虫歯・歯周病予防プログラムを組み、効果の検証を行うことができます。

まとめ

唾液検査をすることで、

・自分に合った、ケアの方法や来院間隔が分かる。

・虫歯・歯周病の原因・リスクのある行動が分かる。

・虫歯・歯周病にならないための予防法が分かる。

位相差顕微鏡検査

お口の中のプラーク(歯垢)を採取し、生きたままの細菌をライブ映像で確認できます。

虫歯や歯周病の細菌がどれくらいいるか、予防歯科の指導後、どれくらい細菌が減ったか、の確認にも使用します。

口臭検査

基本的には自由診療になります。こちらも行なっている歯科医院は限られるので、事前に調べてから行きましょう。

口臭の検査に関しては、基本的に機械に向かって息を吹くだけです。結果もその場でわかることが多いので、気になる方は是非!

口臭については以下の記事で紹介しているので、読んでみてください。

レントゲン検査

レントゲン検査の項目で詳しく説明します。