歯ブラシの色が豊富、おしゃれで話題のクラプロックス(CURAPROX)が、音波式電動歯ブラシを発売しています。その名はハイドロソニックプロ(HYDROSONIC PRO)。ボタンが一つでシンプルなデザインは、どことなくソニケア(sonicare)に似ている。。。
というわけで今回は、ハイドロソニックプロとソニケアを比べてみることにしました。
ハイドロソニックプロについての話題が多いですが、単純に新しいのを買ったので、紹介しているだけです。(笑)公平にみていきます。
CURAPROXって何?
1972年に生まれた、スイスのオーラルケアメーカー、クラデン(curaden)の歯ブラシブランドです。
歯ブラシがカラフルで明るく、インスタ映えもするため、日本でも取り扱っているところが増えてきています。(2018年10月より本格参入)
特徴的なのは、ブラシの毛がとても細く、本数がとても多いことを売りにしています。商品名に本数を入れています。(例:CS5460)
CURAPROXの歯ブラシの機能は?
実際歯ブラシの機能はどうなんでしょうか?あまりCURAPROXを扱った論文はありませんでしたが、一つだけ二つの歯ブラシを比較している論文がありました。
Efficacy of two soft-bristle toothbrushes in plaque removal: a randomized controlled trial.
この論文では、Colgate slim soft とCuraprox CS5460のプラーク除去率を比べていて、Colgateの方が、除去率が高かったと報告しています。
しかし、謝辞 (Acknowledgements)をみるとColgate社と書いてあり、あまり信用できません。。。
これは論文を全て鵜呑みにしてはいけないという良い例ですね。
さて、本題の電動歯ブラシの比較をしていきましょう。
特徴について
商品 | HYDROSONIC PRO | ソニッケアー |
振動数 | 22,000〜42,000回/分 | 約31,000回/分 |
一回の充電 | 約2週間 | 約3週間 |
重量 | 105g | 135g |
長さ | 約23cm | 25.6cm |
毛の素材 | クーレン繊維(CUREN®︎) | ナイロン |
保証期間 | 最大3年(無料会員登録必要) | 2年 |
全体的にハイドロソニックプロの方が、コンパクトで軽いです。
大きな違いは毛の素材です。
クーレン繊維に関しては、詳しい情報が公式HPには載っていませんでした。ポリエステルファイバー素材ではあるようです。
ナイロンとポリエステルの毛の素材の違い
残念ながらナイロンとポリエステルの素材の歯ブラシを比べた論文は見つかりませんでした。
条件が多少異なりますが、日本歯周病学会誌の報告によると、ナイロンとポリエステルの毛質による違いはないようです。
ちなみに天然毛(豚毛、馬毛など)と人工毛は、人工毛の方が優れています。(天然毛歯ブラシと人工毛歯ブラシによる 歯垢除去効果について)
それぞれの特徴を挙げていきます。
ナイロン素材の歯ブラシの特徴
市場で売ってる歯ブラシのほとんどがナイロンです。
丈夫で切れにくいです。
吸水性がポリエステルより高いため、衛生面ではポリエステルより若干劣ります。
ポリエステル(PBT)素材の歯ブラシの特徴
歯科で売ってる歯ブラシは、ポリエステル系が多いです。(タフト24、ルシェロなど)
ナイロンより耐久性があり、柔らかく、コシがあります。
吸水性が低い為、衛生面で優れています。
ハイドロソニックプロを開封
開封した時の写真を載せます。中々おしゃれですね。
ざっとした感想。
・USBでも充電できるのは便利かも。
・電動歯ブラシで、シングルというタフトブラシのブラシヘッドがついているのは珍しい。
・保証が最大3年まで付いてる。(無料会員登録しなくても2年)
・持ち運び用のトラベルケースがハードケース。
検証実験してみた
さて、実際使ってみてレビューしようと思ったのですが、せっかくなのでどれくらい汚れが取れているか実験しようと思います。
ここから歯の写真が出てくるのでお食事中の方は、ご注意ください。
条件
ソニケアは、Cleanモード、Gum Careブラシ(普段使っている設定)
ハイドロは、スマイルモード、パワーブラシ
歯垢染色ジェルを歯に塗り、左右をそれぞれの歯ブラシで磨いてみる
まず、歯垢(プラーク)が染まる液を塗ります。
軽くゆすぎます。一日磨いてなかったのにあまり汚れがついてない。。。でも歯茎の近くや歯間部は結構ついてますね。
写真の左側をソニケア、右側をハイドロソニックプロで1分間磨きます。
果たして結果は、、、
どちらも同じ位、綺麗になってます。
その後もう2分磨くと、
結果として、どちらも同じくらい汚れは取れているようです。
ちなみに、毛先は、ハイドロソニックプロの方が先に乾いていました。
磨き心地について
ハイドロはとにかく磨き心地がいい!
これは体験しないとわからないですが、ハイドロのブラシの磨き心地は、とにかくすごい優しい感じです。(笑)ソニケアユーザーからするとちょっと物足りないかもしれません。
ソニケアに慣れている人からすると、ハイドロの最大モードでも体感する振動は少なく、音も小さいです。でも振動数はハイドロの方が高いです。
おそらくヘッドの性能とブラシの違いだと考えられます。
ただブラシが柔らかいので、磨けてる感は少ないです。直感ですが、ハイドロの方は、ソニケアよりも少し時間をかけて磨いた方が良い気がしました。
あと、泡が、ソニケアよりキメ細かいです。振動数が高いからでしょうか。
ブラシヘッドの大きさ
ソニケアに比べてハイドロはヘッドが小さく小回りが利きます。
そのぶん磨ける範囲は、少なくなるので、上の赤字で述べたように、少し時間をかけて磨いた方が良いです。
また、ハイドロは、シングルというタフトブラシがついているので、細かいところ(歯と歯の間や歯の溝、一番奥の歯の奥側)を仕上げで磨けます。
ハイドロソニックプロの気になる点
・キャップがありません。早く乾いても、ホコリがつくかも?
・毛がとても細いのが特徴ですが、その分、すぐ抜けたり、曲がったりしやすいかもしれません。何本か歯磨き中に抜けた感じがありました。まだ3回くらいしか使っていませんので、ブラシの耐久力はまた更新します。
二つの歯ブラシの値段は?
ソニケアは、筆者の持ってるダイヤモンドクリーン最新バージョンだと、約2万円。
二本だとお得に。
一方、ハイドロソニックプロは、歯科専売なので、amazonなどでは買えません。(売り切れになってます。)
定価は、25,800円のようです。
ちなみに裏技ですが、アメリカなどなら買えます。しかも安いです。(amazon.comより)
結果、どっちの電動歯ブラシがいいの?
どちらも良い製品なので、どっちがいいとかはありません。どちらも正解です。
普段通っている歯医者さんがハイドロソニックプロを扱っていれば、買って良いと思います。
ハイドロソニックプロの磨き心地は、新しいので体感してほしいです。
ソニケアは、ハイドロと比べると若干安いので、通販で買うなら、ソニケアといったところでしょうか。
もちろん、大事なのは、フロス・歯間ブラシとの併用です!
歯垢染色液もおすすめ
今回、歯垢染色液を使って気づいたのが、歯間のプラークも染まっていて、フロスした時に、どれくらいついているのか、視覚的にわかりやすくなる、ということです。
普段は白いのであまり取れた気がしなくても、染めだしてから取ると、結構ついてるなぁ、という感じがしました。
市販でも売ってるので、興味があればどうぞ。(今回使用したもの:GC プラークチェック)
もし、使ってみて感想等あれば、SNSなどから教えてください!