柿内
パートナーに口が臭いと思われていたら嫌ですよね。気になってもなかなか言えなかったりするかも知れません。
また、マスクをしていて、ふと自分の息を臭く感じたことがある人もいるかも知れません。
第一三共ヘルスケア株式会社の持つブランド「ブレスラボ」は、「働く女性(20〜50代、800名)が気になる口臭とオーラルケアトレンドに関する実態調査*1」を行い、その結果によると、
回答者の約半数(51.5%)は職場の人の口臭が気になっている。口臭の気になる相手のトップは「上司」。(63.6%)相手の口臭が気になった時の、話の理解度は54.4%!自分自身の口臭について79.8%が気になっている。62.3%が口臭対策に興味あり。
上司の口が臭いとせっかく良い話をしても理解度が下がってしまうという結果が出ていました。
世の中のお父さん!今からでも遅くありません!対策しましょう!
また、OLの8割くらいは口臭対策に興味があるみたいなので、この記事が役に立ってくれると嬉しいです。
さて、口臭と言っても、実は分類分けされていて、様々な原因があります。
臭いからといって全て病気というわけではありません。
まずは自分に本当に口臭があるのかをチェックしましょう。
口臭をセルフチェックできる!?
大きなカップに息を吹き入れて、一度本などで蓋をし、二呼吸くらい置いてから臭う方法がありますが、自分の匂いに慣れた自分の鼻を使うので、あまり正確ではありません。
電動歯ブラシ使った方がいいの?とプライベートで良く質問されます。
その時、ちゃんと説明できますか?この記事で曖昧なところをスッキリさせましょう。
電動歯ブラシと手用歯ブラシの効果
Powered versus manual toothbrushing for oral health. (Cochrane Database Syst Rev. 2014 Jun 17;(6):CD002281)
こちらの論文によると、電動歯ブラシの方が1−3ヶ月または3ヶ月以上においてもプラークと歯肉炎を軽減すると報告されています。
しかし、臨床的に明らかであるとは言えない、と報告されています。
The effectiveness of manual versus powered toothbrushes for plaque removal and gingival health: A meta-analysis.(J Indian Soc Periodontol. 2012 Apr;16(2):156-60.)
この論文では、電動と手用では有意差がないが、イオンブラシでは有意にプラークと歯肉炎を軽減した、と報告しています。
このように論文によって解釈が異なりますが、おそらく電動と手用では、ほとんど差はない、といって良いのではないのでしょうか。
今は手用歯ブラシを使ってるけど、電動歯ブラシって自動で動くし、楽そう!使ってみたい!っていう人に使い方やおすすめをお伝え出来たらと思います。また、すでに電動歯ブラシを使ってる人も、今一度、使い方、磨き方が合ってるか確認してもらいたいと思います。
正しく使わないと、効果が半減してしまい、まさしく宝の持ち腐れになってしまいますので、注意しましょう。
また、最近は、電気屋さんに行くと電動歯ブラシコーナーがあると思います。でも価格がピンからキリまであって何が良いのか分からない人も多いかと思います。そんなみなさんにおすすめの電動歯ブラシを紹介できたらと思います。
*今回の内容は、主に電動歯ブラシについての内容になっています。
電動歯ブラシって何?
電動歯ブラシとはバッテリー内蔵で、ブラシが電動で何らかの形で動き、歯の汚れ・プラーク(歯垢)を落としていくものです。
といっても実はその中には種類があります。大きく分けると以下の2種類になります。
音波振動式と回転式
・音波振動式
普通の歯ブラシと同じような形状のブラシが、音波によって高速振動するものを言います。
製品例(フィリップス:ソニケアなど)
・回転式
歯に物が挟まる、そんな時はフロスを使いますよね。
でも歯医者さんに行くと歯間ブラシを勧められる事ありませんか?
どっちも使った方がいいのか、どちらかだけで良いのか、分かりにくいと思います。
そんな謎を根拠となる論文と共に解説していきたいと思います。
歯ブラシのみのプラーク除去率は58%!?
まず、歯ブラシのみとフロス、歯間ブラシ併用時のプラーク除去率はどれくらい差があるのでしょうか?
これに関してはかなり古いですが、
The effects of interdental brush and dental floss in the reduction of interdental plaque (Nihon Shishubyo Gakkai Kaishi. 1975 Sep;17(2):258-64.)
こちらの論文が根拠(エビデンス)として示されます。
この論文は、歯ブラシのみまたは口腔清掃補助具使用時の隣接面(歯と歯の間)のプラーク除去率を比較検討したもので、歯磨き前のプラークを100%とした時、歯ブラシのみだと58%、歯間ブラシ併用で98%、フロス併用で86%の清掃効果があった、と述べています。
歯磨きの時に、フロス使っていますか?
歯ブラシだけでは歯と歯の間に詰まった汚れを取る事が出来ません。
歯に物が詰まる事が多い人はフロスを使うとスッキリするので使ってみましょう!
使い方がわからない人は歯医者さんに行った時に、先生または衛生士さんに聞いてみましょう。
ちなみに僕のオススメはライオンから出ている
ライオン DENT.EX ウルトラフロス S10
という商品です。
指が汚れないので気に入っています♪洗えば何回か繰り返し使えます!
歯ブラシとフロスどっちが先?
保険適用の銀歯がなんとなく良くないことは知ってるけど、なんでかは知らない。そんなあなたに銀歯のデメリットを解説していきます。
銀歯に使われる金属は、大きく分けて2種類あります。金銀パラジウム(以下、金パラ)とアマルガムです。しかし最近ではアマルガムはほぼ使われていない為、今回は金パラをメインにお話していきます。
金パラの成分はJIS規格で決められており、金12%、パラジウム20%、銀50%、銅16%、その他2%となっており、貴金属の割合が少なく、化学的に不安定で口の中で溶け出す可能性があります。
ちなみに医療先進国のドイツでは銀歯の成分のパラジウムの使用は禁止されています。スウェーデンでも妊婦と小児には使用禁止です。
それでは銀歯にどんなデメリットがあるのか見ていきましょう。始めに言っておきますがメリットはありません。(笑)
銀歯のデメリット
二次的な虫歯
銀歯が外れた、取れた、はよく耳にすると思います。
基本的に歯と銀歯は化学的に接着しないので、セメントという材料を使って歯と銀歯の隙間を埋めたり、銀歯をパズルのピースのように形作って、外れないようにします。
しかし、保険の銀歯は基本精度が高くないので、始めから隙間がある事があります。無かったとしても金パラは溶け出しやすいので少しずつ隙間ができていきます。セメントも水分に弱いので、唾液によって少しずつ溶け出していき、その隙間に虫歯の菌が入ると歯ブラシも届かない為、気付かない内に中が虫歯になっている事があります。
セメントが無くなったり、中の虫歯が大きくなると銀歯は外れてきます。そうなると再治療が必要になります。
歯はとても小さいので、治療を繰り返す事で最終的に抜かなければいけなくなる可能性が高くなります。再治療の可能性を少なくする為に、白いセラミック系やゴールドの材料をお勧めします。
おそらく歯医者さんが受ける質問Top3に入るこの質問について答えたいと思います。この記事を読んでも心配な事があれば、LINE相談も受け付けていますので利用してみて下さい。
結果から言うと
人によります。
生え方、年齢、症状によって答えが変わってしまいますので、簡単に分類していきたいと思います。
症状がある、または、あった事がある
頭痛、出血、歯・顎の痛みなどの症状がある場合は、治療が必要な可能性が高いです。親知らずの炎症は歯だけでなく近くの顎や耳、首の痛み、頭痛などの症状を引き起こす可能性があります。
放置して症状が治まっても、また繰り返したり、ひどくなってくる事がほとんどなので、早めに歯科医院を受診しましょう。遅くなるほど、治療回数がかかる事が多いです。
症状がない
横に生えている、または、少しだけ生えている
磨きにくく、手前の健康な歯が虫歯になる可能性がある為、定期的に歯科医院でチェックしてもらいましょう。
ラバーダムって何?
ラバーダムとは、正式には「ラバーダム防湿」と呼ばれます。ラバーダム防湿とは、根管治療(歯の神経を取る治療)や、虫歯治療の際に、ゴムのシートを治療する歯の部位だけを露出させて張り、治療する方法です。
ラバーダム防湿をする理由
根管治療において、ラバーダムの有効性を示す研究はあまり多くなく、エビデンスレベルも高くありません。しかし、ラバーダムの有効性を否定する論文はなく、予後に影響を及ぼす可能性は十分に考えられます。
虫歯治療においても、歯と詰め物の接着性の向上、長期耐久性についていくつかの論文で示されています。
アメリカでは論文ベースで治療が行われます。論文上患者に対して不利益が生じる行為を行なった場合は、訴訟される可能性があります。
諸外国のラバーダム使用率は、イギリス30.3%、スウェーデン67%、アメリカ58%となっています。この数字をみると、有用性についてはなかなか微妙なところ、という感じでしょうか。
しかし、日本では、根管治療時にラバーダムを必ず使用すると回答した一般歯科医師は5.4%、、日本歯内療法学会(根管治療を専門とする歯科医師の学会)会員でも25.4%という報告があり、使用率が高いとは言えません。
では、なぜラバーダムをすべての治療で行わないのでしょうか?
歯科医師がラバーダムを敬遠する理由
海外の論文を参考に、大きく分けると、以下の4つの理由に分けられます。